歯茎が赤くて、少しブヨブヨと腫れています。歯磨きのときに歯茎から血が出ることも。でも、痛みもないし仕事も忙しく、これまで病院には行かずにほったらかしにしてきました。特に症状の変化もなく、毎日の歯磨きも欠かしていないので、このままでも大丈夫ですか?
歯茎の腫れや出血は、歯周病のサイン。歯周病はどんどん悪化し、進行すると歯茎の腫れだけでなく、歯肉の中にある骨が溶けて膿が出て、最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病によって歯を失った場合は、土台となるあごの骨まで歯周病によって溶けているため、入れ歯やインプラント治療も困難です。当院では、まずは歯茎を健康な状態に回復させてからインプラント治療(公的医療保険適用外・1本35万7,500円程度)を行うよう心がけています。
また、歯周病を放っておくと、歯周病菌が血液やリンパの流れにのって体全体に巡り、全身疾患を引き起こす「歯性病巣感染(しせいびょうそうかんせん)」という症状も懸念されます。全身疾患の例としては、胃炎や皮膚炎、角膜炎などをはじめ、重篤なものになると糖尿病や肺炎、動脈硬化など命に関わるものまで様々。特に妊娠中の方は早産や低体重児出産の原因にもなるので、注意が必要です。
歯周病は、自覚していない人も含めると、実に8割以上の方がかかっているといわれています。まずは、歯科を受診し、歯科治療を受け、正しいブラッシングの方法を学びましょう。毎日磨いていることが“磨けていること”とは限らず、磨き残しや歯ブラシが届きにくい部分が必ずあります。約3~4カ月に1回は定期検診やケアを受けることも歯周病予防の第一歩です。当院のPMTC(公的医療保険適用外1回6,300円・年4回10,500円)はフッ素入りの研磨剤で歯を徹底的に掃除して、歯周病の予防はもちろん、歯の表面の着色汚れも除去できます。定期的にプロの手による定期的なお手入れを習慣にして、健やかな歯を保ちましょう。
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